SPECIAL ISSUE

REVIEWS OF NEW ALBUM & LIVE REPORT

1st Full Album [Mr.] 2016.3.9(wed) Release!!

COMMENTS on [Mr.]

初の全国流通盤【Mr.】が遂にリリースされて、やっとスタートラインに立てた気がする。ソングライターとして渾身の10曲、ハズレ無しの直球勝負。長い間泥水をすすって、それでも信じてきた俺達の音楽があなたに届きますように。
Vo,Gt. 村上達郎

「Mr.」リリースから1ヶ月、既にたくさんの方々に聴いて頂けてるようで、とても幸せに思います。売れる売れないなんて関係なくて、ただただがむしゃらに今自分達の持つ全ての力を注ぎ込みました。愛してくれて本当にありがとう。
Gt. 松本翔

今作「Mr.」というアルバムは、キャッチーかつシンプル、それ故にベーシストとして課題が数多くありましたが、皆さんの心に寄り添えるような最高のアルバムに仕上がりました。これからも自分達のロックを追求し、進化していきますので、応援よろしくお願いします!
Ba. 鈴木勇真

僕らにとっても待望のフルアルバム! 今作は前作までの作品に負けない溢れんばかりの愛をたくさん詰め込みました! その愛を、各楽曲から感じとってもらえると嬉しいです! そしてまた、ライブハウスで会いましょう!
Dr. 柳田龍太


REVIEWS of [Mr.]

お嬢様育ちの女の人には刺激が強いな、こりゃ。正直な男の歪なラブソングがたくさん入ってるから。ただ俺はヘッドフォンで聴いてて、すげぇ楽しかったよ。ジェットコースターに乗るよりね。
野村太一 (Yellow Studs)

貴方の故郷の想い出の場所は大抵、コンビニエンスストアかコインパークに成り変わり、その前でいつの時代もロクデナシ達が粗野な夢を語り合うだろう。本作を聴いて、それはそれで悪くないかな、と想った。
山田亮一 (バズマザーズ)

リリースおめでとう。最初に見た時から比べると、随分とバンドグルーブの硬質感がましたなと。ちょっとだけ先輩目線&ベタに言うと、ロックバンドのグルーブになってるなと。そしてそれが凄く心地良いのです。
「これから」のバンドにしか出せない感じが詰まった音源。届くと良いな。頑張れ!俺も負けへん!
松山晃太 (BYEE THE ROUND / GRAND FAMILY ORCHESTRA)

【Outside dandy】とは何者であるか。それを突き詰めたであろう、覚悟を感じる一枚。ここからMr.ロックスターが始まる予感がする。
覚悟を持って聴く事をお勧めする。
石井卓 (Jeepta / 石井卓とジョン中村)

ド真ん中をブチ抜く格好良さ。これぞ王道。そこらへんの半端なロックなんか全部吹き飛ばしてくれ!
尾形回帰 (HERE)

狂暴で荒々しい音楽でありながら 耳を突き刺すのではなく 暖かく包みこむ それは優しい火薬を連想する 人を傷つける危険な火花ではなく 上空に放たれた火花 その輝きで 人々に夜の深さを思い知らせる
古川貴之 (THE PINBALLS)

皺寄ったシャツからほのかに昨晩の煙草の残り香が漂ってくる様なロックだな。「あゝ、これが彼等だ」
そう私を気持ち良くさせてくれました。
Sachiko (FLiP)

四方八方御構い無しの破裂とは違う、ひたすら前に「押し出す力」。この力が手に入らなくて嘆いているバンドが世の中にいくらいるんだろうか。
水野ギイ (ビレッジマンズストア)

夢と現実の境目を このアルバムは この爆音で ぶっ壊した 何かが始まる予感
荒金 祐太朗 (Droog)

“ロックンロール"という言葉が一番似合うバンド! Outside dandy初のCD全国リリースおめでとう!
室 清登 (TSUTAYA O-Crest)

男の浪漫とダンディズムで鳴らす、濃厚歌謡ロック
浪漫を語るのは、男の特権だ。女がいくら夢を描いてみたところで、浪漫とは別の思想に過ぎない。ダンディズムという言葉もまた然り。割を食ってもやせ我慢をしても、頑なに貫き通す美学。それが男の浪漫であり、ダンディズムだ。その姿はもしかしたら滑稽かもしれない。けれど人の心を動かすのはいつだって、口八丁の口説き文句より、普段は無口な男がなりふり構わず叫ぶ「アイラヴユー」だろう。
歌謡曲のムードと90年代邦楽ロックの華やかさを受け継ぎ、衝動と哀愁の部分を煮詰めて出来た、濃厚歌謡ロック。野暮ったいけど、色っぽい。そんな浪漫派のロックで聴く者を虜にしてきたバンドがいる。その名もOutside dandy。そして彼らが満を持して全国に放つデビューアルバム『Mr.』は、不器用で無愛想な男たちの決意の一枚だ。共有や共感が持て囃されるこのご時世に、彼らが選んだのは顔も知らぬ「僕ら」の思いを代弁することではなく、ただ「俺」の信念を歌に刻んで世に放つこと。 ライヴ直結型のシンプルなバンドサウンドや、やるせない思いが赤裸々に綴られた詞には、小細工を嫌う潔さと硬派な精神性が如実に表れている。寄り添うでも手を差し伸べるでもなく、常に三歩先を行き、背中で語る。ロックスターと呼ばれる存在は、いつの時代も音楽のみならず、その生き様で人を魅了してきた。Outside dandyには、その片鱗をうかがわせるだけの気概と色気がある。安心して惚れ込んでいられるバンドだ。
イシハラマイ


『今夜はハミ出さNIGHT vol.10』

2016.03.11 @渋谷O-Crest

Outside dandy、デビューアルバム引っ提げ、盟友バンドと10回目の自主企画

3月11日、TSUTAYA O-CrestにてOutside dandyの自主企画「今夜はハミ出さNIGHT vol.10」が行われた。記念すべき10回目は、3月9日にリリースされたデビューアルバム『Mr.』のレコ発も兼ねる形となり、彼らが築いてきたものと、これから始まる未来をつなぐ大切なステージとなった。

この日、Outside dandyを祝うべく集結したのは或る感覚、HERE、バズマザースの3組。いずれも幾度となく対バンを繰り広げて来た盟友たちだ。トップバッターは或る感覚が受け合い、はみ出し者たちのロックな夜が始まった。2番手はOutside dandyと同じく3月にアルバムのリリースを行い、ツアーを共に回るというHERE。ド派手な衣装とハイテンションで、あっという間に場を盛り上げた。ゲストアクトのラストはバズマザース。短い持ち時間に多彩なロックを展開し、見せ場を詰め込んだステージは圧巻だった。

そしてOutside dandy。こんなにも剥き出しの彼らを観たのは初めてだった。歌謡曲の粋と色気を艶のある歌声で再現し、日本人の耳に馴染むメロディーを中心に据えたロックンロールを武器にパフォーマンスを行ってきたOutside dandy。きっちりと格好をつけて、ポーカーフェイスであることが、彼らの魅力なのだと思っていた。だがしかし、この日ステージに立っていたのは、青臭くて熱くて不器用な4人のバンドマンだった。特に印象的だったのは村上達郎(Vo/Gt)の歌だ。終始歌詞と生の言葉を織り交ぜて自らに語りかけるように、決意を確かめるように歌っていた。

もちろん、今までの彼らの音楽や演奏が生温かったなんて思わない。けれど、『Mr.』という作品を作り上げ、デビューを果たした彼らは、以前の彼らとは明らかに違う。『Mr.』の収録曲「MUSIC」が披露された場面で、確信した。声が掠れることもいとわずに全身全霊で〈アイラヴユー〉と叫び、すぐさま〈こんなんじゃ全然伝わんねえ!〉と吐き捨てる。村上のあまりの気迫に、思わず瞬きを忘れた。そこには、艶やかに歌うことをかなぐり捨てても「伝えたい」という、執念にも似た思いがあった。それは村上だけに限らず、今のバンドのモード自体がそうなのだろう。とは言え、持ち前の色気とダンディズムは健在だ。「サタデーナイトメランコリック」では容赦なく観客を悩殺しにかかる。柳田龍太(Dr)の叩き出すエキゾチックなリズムと鈴木勇真(Ba)のセクシーなベースラインが濃厚に絡み合う。村上も巻き舌まじりのコテコテのロックンロールスタイルで歌い上げ、最後は投げキッスでトドメをさして本編は終了した。

「俺は一生バンドマンでいると思います。変わっていくものがあっても、こういう景色を観たいから。」アンコールは村上のMCで始まった。実はこの日、本編も同様に彼から会場に集まった観客への感謝の言葉で幕開けたのだった。2007年の結成から8年目でのデビュー。そして眼前に広がるのは、ソールドアウトで超満員のフロア。思うところがないはずはない。アンコール1曲目はそんな思いを代弁するかのような「さらば、ロックスター」。〈バイバイ、ロックスター 夢から覚めた 何もない部屋で 埃まみれのギターを弾いた〉そう歌ったあと村上は「そうだろ相棒!」と松本翔(Gt)を煽り、松本が渾身のギターソロで応えた場面には、思わず涙腺が緩んだ。ラストの「OVER」では、ダイバーも続出。最後の最後まで失速することなく、確かな演奏力と熱を以て40分間のステージを全うした。

様式的な「ダンディズム」から、血の通った真の「ダンディズム」へ。自らの音楽に対する真摯な思いと、剥き出しの情熱が呼び覚ました新境地。一皮剥けた彼らは、これからどんな歌を奏でるのだろうか。胸を焦がして待っていようと思う。

イシハラマイ